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それ行け!早乙女研究所所属ゲッターチーム(TV版)!

70年代ロボットアニメ・ゲッターロボを愛するフラウゆどうふの創作関連日記とかメモ帳みたいなもの。

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悲劇のゲッターQについて考える そのさん

リョウ「恐竜王女とやら!ミユキさんの仇、討たせてもらうぜ!」

リョウの言葉に、自分にゲッタートマホークを向けんとするリョウの言葉に、
恐竜王女ゴーラは、泣いている。

ゴーラ(ありがとう、リョウさん…私のために、それほどまで…
ミユキは…「ミユキ」は悔いなく死んで行けるわ…)

メカザウルス・ギンを向かわせたのは、娘に死んでほしくない父の思い。
だが、そのギンの攻撃を身をもって受けたのは、そのゴーラ自身だった。

「ゴールお父様、お父様を裏切ったゴーラを許して…
早乙女のお父様、お父様を裏切ったミユキを許して…」


これは、私がゲッターロボの物語の中で聞いた、もっとも悲痛なセリフだ。
そこに至って、早乙女博士はようやくそれが「娘」であったことを知る。
「娘」は敵種族の一員で、
おそらく(そのとおりなのだが)ゲッタークイーンの設計図を盗み出したスパイで、
そしてメカザウルスからの攻撃からゲッターチームをかばい、
今、まさに、目の前で…死んでいく。
恐竜帝国も人間たちも裏切れなかったために、自分を滅ぼして。

帝王ゴールにとっても、その絶望は重い。
娘は敵にも心を通わせ、自分たち恐竜を「裏切る」だけならまだしも、
自分たちに刃を向けることもできず、
「自殺」という形で、自分が消える選択肢を選んだ。
むしろ攻撃を加えてきた方が、彼自身ゴーラを裏切り者と割り切れてよかったかもしれない。
だが、ミユキはそうしなかった。


人間と、ハ虫人。
その両方の心を持ち、
その架け橋になりえたかもしれない存在である、恐竜王女ゴーラ…早乙女ミユキ。
けれども、彼女は、そのどちらにもやさしすぎて、
結局は、自分を消すことでその葛藤を終わらせた。


ギンに体当たり特攻を喰らわせる寸前に、彼女がつぶやいた言葉。
それは、早乙女博士のこと?それとも帝王ゴールのこと?
それとも、その両方なのか…?


「さよなら、『お父様』…!」


「人間と恐竜が殺しあうのはやめて…
同じイキモノ同士が、殺しあうのはやめて…!」


彼女の悲痛な、最後の言葉。
けれども、もう、それは早乙女博士にも帝王ゴールにも届かない。
「娘」を失ってしまった彼らには、退くことは最早できなくなったのだ。


スパロボAで、彼女は選択肢によっては生き残る。
それは、喜ばしいことだけれども、ある意味では、哀しい。
「帝王ゴールを完全に裏切った」ということになるから。


どちらも愛し、どちらも捨てきれず、どちらをも裏切った。
それこそが、この「悲劇のゲッターQ」を名作足らしめている要素だと、私は思っているので…

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