ゲッターロボG 第二十六話 鬼になったあいつ!より。
ハヤトの幼馴染・イサムは、「いつかでっかいことをやってやる!」と息巻き、百鬼帝国の手に落ち、角をうえられヒトでなくなり、「暴竜鬼」となりました。
諌めるハヤトに、知ったような言葉を残して。
「人には人の生き方がある!
ハヤト、お前にはお前の生き方が、
そして俺には俺の生き方がある!」
しかしゲッターとの対決のさなか、彼は自分の母親にも似た老婆を結果的に殺してしまいます。
そうしてようやく彼はようやく己の選択が誤りであったことを悟り、泣き叫ぶのです。
その時。イサムが叫んだ言葉。
あまりに痛々しくて、胸が張り裂けました。
人間としての弱さ、安易な力に溺れた弱さ、そして罪を犯した弱さ、その挙句に救いを求める弱さ。
子供向け番組とは思えないほどに、それはシビアに耳に突き刺さります…
イサム「…いやだ、…やだやだぁ!
母ちゃん助けてくれよ!鬼なんていやだあっ!」
TV版は「ぬるい」のではない。
「ジャンルが違う」のだ。
よく言われるのが、「TV版のゲッターチームはいい子ちゃんで(笑)」「TV版は生ぬるい(笑)」とかいう意見。
何と比べて、かと言うと、それは漫画版とかOVA版とかとなんだけど。
そういう意見を聞くたびに、「うーん?」となっている。
ゲッターロボ、という名前、それに登場人物の名前、3機の戦闘機が合体して巨大ロボットになるという設定…
こう言うものが共通しているからこそ「ゲッターロボ」なんだけど、私はそれぞれの世界はパラレルワールドであって、まったく違う世界であると考えている。
ちょうど、料理が日本料理フランス料理イタリア料理…のようにジャンルが違えば世界が違うのと同じように。
まさか、和食がイタリア料理より上だ、なんていうことはできないだろう。
TV版ゲッターとその他のゲッターは「ジャンルが違う」のだから、同列に見るのは非常に難しいと思うのだけど。
子どもさんの見るアニメであったTV版で残虐描写とかダメだろさすがに(;^ω^)
あと、TV版ゲッターロボ(Gも)全部見てる…っていう人が少ないのも事実かな、と思う(リアル世代でなおもゲッターについて語り続けている…っていう人が少なくなっているのも関連して)
私はリアル世代ではないが、一応全部見て、英語版Gも見てきた。
その上で思うのは、「TV版ゲッターでの『敵』のとらえかたは特徴的」ということだ。
そしてその意味で言えば、TV版は決して「ぬるくない」。
実は、ゲッターロボ第一話においてすでにその片鱗を見ることができるのだ。
このことについても、ぼちぼち書いていきたいと思う。
以前に、海外の方からメールをもらったことがあって、その方が教えてくださった情報。
イタリア語版ゲッターロボ"Space Robot"のオープニング。
Volgi lo sguardo un momento in alto lassu,
la in fondo dove i tuoi occhi non vedono piu,
pensa allo spazio infinito da dove verra,
chi vuol lanciare un attacco all'umanita.
Che corse pazze ed ecco Space Robot, Robot,
gli scoppia il cuore in gola, gola,
ma in un istante vola, vola,
e arriva in tempo Space Robot, Robot.
Tre giovanotti ed ecco Space Robot, Robot,
lui usa tutti i mezzi, mezzi,
per fare gli altri a pezzi, pezzi,
e resta solo Space Robot, Robot.
Nessuno mai lo puo' fermare.
Le mani come due magli si abbattono in giu,
sopra i nemici che solcano i cieli piu blu,
la lotta e senza quartiere ma poi finira,
con la vittoria e il trionfo per l'umanita.
Che corse pazze ed ecco Space Robot, Robot,
gli scoppia il cuore in gola, gola,
ma in un istante vola, vola,
e arriva in tempo Space Robot, Robot.
Tre giovanotti ed ecco Space Robot, Robot,
lui usa tutti i mezzi, mezzi,
per fare gli altri a pezzi, pezzi,
e resta solo Space Robot, Robot.
Nessuno mai lo puo fermare.
Che corse pazze ed ecco Space Robot, Robot,
gli scoppia il cuore in gola, gola,
ma in un istante vola, vola,
e arriva in tempo Space Robot, Robot.
Tre giovanotti ed ecco Space Robot, Robot,
lui usa tutti i mezzi, mezzi,
per fare gli altri a pezzi, pezzi,
e resta solo Space Robot, Robot.
Nessuno mai lo puo fermare.
Space Robot, Space Robot, Space Robot.
その方が下さった英語での意味:
Look in the sky up there for one moment
at the end where you eyes can't see anymore
think about the endless space from where
the one who wants to launch an attack to humanity will come.
Oh what crazy races and here's Space Robot, Robot
his heart bursts in his throat, throat ("gli scoppia il cuore in gola" means that he's excited, it's not used in other languages)
but in one istant he flies, flies
and Space Robot, Robot comes on time
Three young boys and here comes Space Robot, Robot
He uses all the means, means,
to smash the others into pieces, pieces
and only Space Robot remains
None can stop him.
The hands like two hammers strike down
over the enemies soaring the bluest skies
the fight is without limits but it will end
with humanity's victory and triumph
Oh what crazy races and here's Space Robot, Robot
his heart bursts in his throat, throat
but in one istant he flies, flies
and Space Robot, Robot comes on time
Three young boys and here comes Space Robot, Robot
He uses all the means, means,
to smash the others into pieces, pieces
and only Space Robot remains
None can stop him.
Oh what crazy races and here's Space Robot, Robot
his heart bursts in his throat, throat
but in one istant he flies, flies
and Space Robot, Robot comes on time
Three young boys and here comes Space Robot, Robot
He uses all the means, means,
to smash the others into pieces, pieces
and only Space Robot remains
None can stop him.
Space Robot, Space Robot, Space Robot.
イタリア語は開音節が多い言語(最後が母音で終わる単語)だから、明るく響くんだよね~(^ω^)
そんなわけで、TV版ゲッターロボが大好きです!
もう放映終了されて何十年経ってるんだよwwwwと言われても大好きです。
もともとはスーパーロボット大戦から入った口ですが(だって私が生まれる前の作品ですからね~)、スパロボの描写や印象とは結構違うところもあるもんなんですよね。
それでも結構うまいところをひろってきているなあとは思いますが、ベンケイが空気になってしまっているのがもったいない><
ムサシは特攻だし…
しかし、もともとのTV版を見れば、リョウもハヤトもムサシもベンケイも、それぞれに見せ場がふんだんにあるというのがわかります。
またそれぞれの性格なんかが深くわかるエピソードとかあって◎。
TV版にはまってからもう結構経ちましたが、やはり私の熱は冷めません。
もちろん真も新もネオも漫画版もアークも見ましたが…
私が一番楽しめて、そして「物語」が作れるのはTV版なのですね。
「物語」が作れないということは、多分どこかが私の世界にあってないということでしょうし。
というわけで、このブログではそんなTV版ゲッターロボの魅力とか情報とか、あと拙いながら私の創作関連について書こうと思っています。